知らないと危険!ボンベ保管方法のNG例と正しい管理術

ボンベ

あなた工場の中にはガスクロ用に水素ボンベやヘリウムボンベは置かれていませんか?家の回りや居酒屋にはLPボンベや炭酸ボンベはありませんか?

これらの高圧ガスボンベはじっと動かないので、危険性は全く感じませんが、実は内部は非常な高圧状態(150気圧とか)を持っています。そのため、変な取り扱いをすると、非常に危険な事故が起こってしまいます。

このページでは高圧ガスボンベを扱う方に向けて、高圧ガスボンベの取り扱いNG例を解説します。

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知らないと危険なボンベの取り扱いNG例

高圧ガスボンベの事故は、「これくらい大丈夫」という安易な考えから起こります。危険な保管方法を具体的に知っておくことで、安全にボンベを使えるようになります。以下では、ボンベの取り扱いNG例をご紹介します。

直射日光や高温環境で温度が上がる場所に置く

ボンベを直射日光の当たる屋外や、炉・ボイラー・機械排熱の近くに置くのは危険です。温度が上がると容器内圧が上昇し、危険な状態になります。

特に液化ガスのボンベを夏場の直射日光に当てた場合、温度UPに伴って圧力が(文字通り)指数関数で大きくなります。機械排熱などにによってボンベがさらに過熱されてしまうと、液膨張によって液封が発生する恐れまであります。

そのため、ボンベは風通しがよく、直射日光を避けられる屋根の下などにに保管しましょう。

ボンベは日陰に置きましょう

バルブに潤滑油を塗る

もしバルブを回しにくかったとしても、ボンベのバルブに潤滑油(KUREの5-56など)を塗ることはご法度です。決して、してはなりません。

ボンベのバルブに潤滑油はご法度

特に、酸素ボンベのバルブに潤滑油を吹きかけてしまった場合は非常に危険です。燃焼の3条件①酸素、②可燃物(今の場合、潤滑油)③発火エネルギー(バルブを開けるとガスの圧縮により高温が発生する)がそろうためです。やめましょう。絶対に。

もし、ボンベのバルブが回しにくい場合は、「禁油仕様」のフッ素系グリースを利用しましょう。

空ボンベのバルブを開けたまま保管する

ボンベを使い終わった後、バルブを開けたままにしておくことも実はNGです。

使い終わったあとだからバルブを開けてボンベの圧力をゼロにしたい気持ちはわかりますが、ボンベには良くありません。ボンベの中に湿気を含む空気が入ってしまい、水分気によってボンベ内部がさびてしまうためです。

LPボンベ

ボンベは定期的な開放点検の際、内部の状態を目視して錆び状態を確認しますが、通常の充てんでは内部の確認までは確認しません。

ボンベ内部が錆びてしまうとボンベの強度も下がりますし、ガスの品質にも良くありません。そのため、ボンベは使い終わっても、バルブは開けっ放しにせずに保管しましょう。

空容器を含むボンベを長期間放置する

空容器だから安全と思い込み、倉庫の隅や屋外に長期間放置するのは典型的な管理不良です。
空容器にも残圧が残っていることがあり、ガス種によっては危険性が続きます。さらに、長期放置によって腐食やラベル剥離が進むと、中身や所有者がわからなくなり、返却や処理が難しくなります。

使用済み容器は速やかに区分し、返却期限や回収手配を管理台帳に反映させることが重要です。「空だから後回し」が最も危険な発想であり、使用後の処理まで含めて管理することが安全管理の基本です。

ボンベの保管で事故が起きる理由と安全管理の基本

高圧ガスボンベの取り扱いを誤ると危険な理由

高圧ガスボンベが危険とされる最大の理由は、内部に高圧のガスが封入されているためです。たとえ内容物が不燃性であっても、容器の破損や急激なガス放出が起これば重大事故につながります。

例えば、酸素は燃えないガスですが、周囲の可燃物を激しく燃焼させる支燃性を持つため、油脂類との接触は特に危険です。平成8年には福岡県で、酸素ボンベ充てん中に死亡事故が発生するなど、取り扱いには十分な注意が必要です。

LPガスやアンモニアのような液化ガスのボンベでは、取り扱いを誤って液化ガスを被ると、凍傷にもなります。事故は特別な現場だけで起きるものではなく、日常の油断や慣れから発生するため、基本の積み重ねが最も重要です。

関係する法律

ボンベは非常に危ないものです。そのため、様々な法令によって使用が許可制となっていたり、届出が必要となっています。ぱっと思いつくだけでも、高圧ガス保安法(一般則 第6条第42号)、労働安全衛生法(規則 第263条)、消防法(危険物の規制に関する政令 第1条の10)、液化石油ガス法(規則 第18条)などが挙げられます。

ボンベは数量やガス種によって求められる届出や許可、技術上の基準が変わる場合があります。例えば、ボンベでプロパンを3ton以上(例えば50kgボンベ60本)を使用する場合は、行政の許可が必要です(液化石油ガス法 特定供給設備)。

ボンベは普段は特段動きもなく、じっとしていますが、非常に危険なエネルギーを持っています。

安全管理の基本は、ガスの特徴を正しく把握し、法令や社内ルールに沿って、丁寧な取り扱いを徹底することです。

まとめ

このページでは高圧ガスボンベを扱う方に向けて、高圧ガスボンベの取り扱いNG例とボンベが危険な理由、関係する法律を解説しました。

ボンベが多くの法律に登場する理由は、なんといっても「危険だから」です。逆に、危険なほどのエネルギーを持っているからこそ便利でもあります。

そんなボンベの便利さを安全に提供してもらうためにも、ボンベの取り扱いは丁寧にしましょう。

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